実用新案登録出願をしましたが、実用新案権が設定登録されるのは、いつ頃ですか?
Q: 実用新案登録出願をして1ヶ月ほど経過しましたが、実用新案権は設定登録されたのでしょうか? いつ頃、実用新案権が設定登録されますか? 実用新案権が設定登録されたことはどうやってわかりますか?
いつ頃、実用新案権が設定登録されますか?
A: 特許庁によれば、書類に不備がなければ、実用新案登録出願してから平均2~3か月で、実用新案権が設定登録されるとのことです。出典1:特許庁「初めてだったらここを読む~実用新案出願のいろは~」 令和3年(2021年)2月現在、2ヶ月で設定登録されたという実績があります。
実用新案権を取得するまでの手続の流れを以下に説明します。
- 実用新案登録出願
- 基礎的要件の審査
- 設定登録
- 登録実用新案公報の発行
図 実用新案権を取得するまでの手続の流れ
図の赤枠で囲まれた赤字の手続が出願人または代理人の手続となります。図の青枠で囲まれた青字の手続は特許庁の手続となります。
- 実用新案登録出願 出願人または代理人の手続です。実用新案権を取得したい考案を特定するために必要な書類を提出します。書類は、願書、実用新案登録請求の範囲、明細書、図面、要約書が必要です。出願時に、出願料(14,000円)と、第1年分から第3年分の登録料(2,100円+請求項×100円)×3の納付が必要になります。なお、出願時に第4年分以降の登録料も納付可能です。
- 基礎的要件の審査 特許庁の手続です。実用新案登録出願がなされた後に、様式のチェック(方式審査)と、実用新案法の保護対象であるかどうかのチェック(基礎的要件の審査)が行われます。これらを通過したものが設定登録を受けることができます。
- 設定登録 特許庁の手続です。方式審査と基礎的要件の審査を通過したものが設定登録されます。書類に不備がなければ、実用新案登録出願してから平均2~3か月で、実用新案権が設定登録されるようです。令和3年(2021年)2月現在、2ヶ月で設定登録されたという実績があります。
- 登録実用新案公報の発行 特許庁の手続です。特許庁によれば、登録実用新案公報の発行までの期間は、各案件の内容、経過状況、媒体の容量上の制限等により異なりますが、おおよその目安として設定登録から3から4週間程度とされております。出典2:特許庁「公報に関して:よくあるご質問」令和2年(2020年)3月19日
実用新案権が設定登録されたことはどうやってわかりますか?
A: 実用新案権が設定登録されると、出願人または代理人(正確には納付者)に実用新案登録証が普通郵便にて発送されます。実用新案登録証が届いているときは、これによって実用新案権が設定登録されたことを確認することができます。登録証の見本は、こちら。出典3:特許庁「4.登録証(見本)」
特許庁によれば、実用新案登録証の発送までの期間は、設定登録日から約2週間後とのことです。出典4:特許庁「権利化のための特許(登録)料の納付の流れについて」令和2年(2020年)4月1日
その後、登録実用新案公報が発行され、J-PlatPatにて検索可能となります。J-PlatPatで、確認したい対象の案件を検索すれば、「検索結果一覧」画面に表示されるようになります。
本稿は、令和3年(2021年)8月4日現在の情報に基づきます。
#実用新案
0コメント