USPTO 審判請求における早期審理試行プログラム

米国特許商標庁(USPTO)の7月12日付官報によると、令和2年(2020年)7月2日に開始された、特許審判部(PTAB)への審判請求(ex parte appeal)における早期審理試行プログラム(First-Track Appeals Pilot  Program)の実施期間を延長すると発表しました。


早期審理試行プログラム(First-Track Appeals Pilot  Program)は、

  • 令和2年(2020年)7月2日から開始され、
  • 利用を希望する者(applicant)は、利用申請書を提出し、
  • 申請料は400ドル、
  • 申請が承認され早期審理が開始されてから6か月以内に決定を下すことを目的とし、
  • USPTOは、1クオーターごと(3か月毎)に最大125件までまで申請を受理し、
  • 申請を計500件受理した日、または令和3年(2021年)7月2日のいずれか早い日で申請受付を終了し、
  • USPTOは、同プログラムの期間延長決定することは可能、

とされていました。


通常、審判は、整理された順序でおこなれます。

PTAB統計によると、通常の審理に係る平均期間は、プログラム開始時の約15か月から短縮し、現時点で約13か月となっています。平成27年(2015年)は30か月。

早期審理試行プログラム(First-Track Appeals Pilot  Program)の開始から令和3年(2021年)6月までの間に、

  • 162件の早期審理について決定が下され、
  • 早期審理の申請が承認されてから決定までの平均期間は約2か月、
  • PTABが審判請求を受理してからの平均期間は約6か月

とのことです。

※四半期ごとの受付状況は早期審理試行プログラム(First-Track Appeals Pilot Program)のウェブページで公表されています。


米国特許商標庁(USPTO)の7月12日付官報によると、早期審理試行プログラム(First-Track Appeals Pilot  Program)の実施期間を令和4年(2022年)7月2日まで延長するとともに、500件の上限を撤廃するとしています。

早期審理試行プログラム(First-Track Appeals Pilot  Program)による決定件数の四半期ごとの上限として設定された125件は維持するとしています。

USPTOは、令和4年(2022年)7月2日以降に早期審理試行プログラム(First-Track Appeals Pilot  Program)を暫定的もしくは恒久的に延長するか、中止することができるとされています。


#米国特許 #審判

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